効率的に自分を訴求するための職務経歴書の書き方

2020年6月14日

職務経歴書のアピールエリア

これまで見てきた職務経歴書の中でも、特に採用サイドから見た場合に多くの人に対して訴求力のあった記載方法、構成方法をまとめてみました。

複数社で採用をしていた際に、自分を含めて複数人が認めた職務経歴書の書き方になります。

職務経歴書は自分という商品サービスのプロモーションの一部

他のサイトでもよく言われていることですが、職務経歴書は自分を訴求して採用というコンバージョンに効率良く結びつけるための、プロモーションの一部です。

採用者の採用決定までの流れは、

認知 → 興味・関心 → 比較検討 → 採用

となります。

これは、商品やサービスを訴求する際のプロモーションの考え方と同じです。

採用側はこの流れの中で採用内定者を決定していることを意識して、職務経歴書を作成します。

関連記事:採用側の、認知・興味・関心・理解・検討の流れを理解して、転職内定率を大幅アップ

 

一般的に普及している職務経歴書フォーマットの弊害

一般的に普及している職務経歴書の書き方等のフォーマットは、人事等の大量の経歴書を裁かなければならない人達のために作られています。どこに何が書いてあるか決まっていれば、大量に裁く際に楽ができます。

しかし、実際にその職務経歴書が採用する現場にまわってくると、皆同じような人に見えてしまい、特徴がわかりにくいといった弊害が発生します。
皆同じような内容にみえてしまうため、興味・関心もわかないため、詳細を読む気がおきません。

一般的なフォーマットに沿って、ポイントもないまま詳細に描き込んでしまうため、よく分からない人材(商品サービス)に見えてしまっているのです。

これって正直、転職サイトや就職サイトがばらまいている、職務経歴書のフォーマットが原因だと思います。
また、転職エージェントや人事側が楽をしたいためにフォーマットを統一して仕事をルーティン化してしまっていることも原因と言えます。

こういった職務経歴書が現場サイドにまわってくると、正直、読む気の起きない、読んでもわかりにくい職務経歴書が大量にたまっていくだけなので、現場のやる気も削ぐんですよね^^;;

また一方で、人間は、自分が伝えたいことがあると、多くの情報を一気に伝えようとしてしまいます。
個々の経歴についてポイントを押さえず、単に行ってきたことの詳細を羅列したり、内容について文章で書かれているとどこが強みなのかよくわかりません。
何も知らない相手に一気に自分の伝えたいアピールポイントを伝えようとしても、なかなか伝わりません。
読んだとしても、始めにポイントのわからない長文は、興味関心がないと読む気が起きないため、斜め読みしがちです。

 

自分という人材を”始めに認知”してもらい、”興味・関心”をもってもらうことが大切

自分を採用側にたいしてプロモーションする際に大切なのは、始めに自分という人材を認知してもらい、その上で興味・関心を持ってもらうことです。

一般的なプロモーション、始めから商品の詳細な内容を前面に押し出した広告はありません。
また、はじめから詳細な内容が書かれている広告は、興味関心がないため見る気が起きないと思います。
まず、商品、サービスを認知してもらうために、イメージによって観念的に伝えたり、短くて印象的なコピーで認知してもらい、興味・関心を持たせるようにしていると思います。

多くの経歴書は、一般的な職務経歴書の書き方等フォーマットを参考にしているのか、時系列で個々の経歴を羅列して記載している上、はじめから経歴について詳細に書き込んでしまう人が多く見られます。

まず、最初の部分でしっかりと自分という人物を認知させるための訴求を行うこと。

基本は、

概要 から 詳細 へ

を意識して構成します。

この概要部分が、認知からの興味・関心を引き起こす部分なります。

いわばこの部分が、イメージ画像や、キャッチコピーの部分に当たります。

まず端的に伝え、興味関心をもってもうらう事が重要です。

概要がまず書かれていると、始めにまず、

ああ、この人はこういった人なんだ

というのが簡単に掴めるため印象も良くなり、その後の経歴の詳細を読むときも、理解度が高くなるため、面接でもスムースにコミュニケーションが行え、その人の採用率も向上していました。

上記を基本に、一般的な職務経歴書の書き方からは外れないようにしつつ、より認知からの興味関心が促進される職務経歴書の書き方を行います。

 

アピールエリアで認知から興味関心をもってもらう

職務経歴書の先頭に、経歴で特にアピールしたい点を箇条書きで記載するエリア、アピールエリアを作ります。

このエリアで認知されて興味をもってもらい、より詳しい内容(詳細)は、下部に記載した詳細内容で読み込んでもらいます。
ここで書く内容は、これまでの実績をアピールするためのキャッチコピーエリアとして考えます。いわゆるCM、広告的役割ですね。
ここで自分の実績について認知をしてもらい、詳細部分で理解、検討を行ってもらいます。

なるべく短い言葉で、印象に残る内容を、完結に伝えます。
また、結果が数値である場合は、その数値をなるべく先頭に持っていきます。

人間の認識率が高く印象に残るものは、

  • 画像
  • 数値
  • 短いテキスト(8文字~13文字程度)

となっています。

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アピールポイントエリアでは、認知の段階でなるべく印象を与えて、詳細を読んでもらえるように、認識率を高めることを意識して記載しましょう。

例えば数値の場合は、

広告企画運用を率先して担当 → 昨対比売上10%、利益率3%アップ達成

といった感じです。

 

職務経歴書内に画像を使用するのも、一つの手だと思います。
私は、新卒で入社した会社が不景気でを4ヶ月で退職しなくてはならず、その後、転職活動をしていた時です。経験も無く、絶望的になる気持ちを必死で振り払うように転職活動をしていると、縁あってソニー・ミュージックでプレイステーションのプロモーションプランナーとしての採用面接をしてもらうことになりました。
基本的な形式に沿った職務経歴書の書き方ではダメだと思い、画像や数値等を使用してアピールしました。
その際も、まず、画像とテキストで印象づけして認知してもらい、その先の詳細を読んでもらうといった手法とりました。
新卒4ヶ月の若造の経歴など、丁寧に読んでくれる書類選考担当はいないと思い苦肉の策だったのですが、結果は、新卒4ヶ月の若造が、400倍の倍率を勝ち抜き、見事採用していただきました。

少し固めの企業で、基本的なフォーマットを重視するところでは、数値で印象を与えるやり方にすると良いと思います。

 

職務経歴書の職歴カセットとという考え方

職務経歴書の詳細部分は、通常通りこれまでの経歴を時系列で記載して行くと思います。
その際は、行ってきた仕事等を羅列するのではなく、各企業、部署等の職歴カセット(固まり毎)として構成していきます。

  • 入社時の課題点
  • 成果
  • 担当業務(実施した内容・手段)
  • 得られた経験・知識・スキル

といった点をしっかり分けて記載します。

複数の企業、部署での経験は、このカセットが集まった、職務経歴書の詳細を構成する形にします。

職務経歴書のカセット

 

 

職務経歴書は、正確にこれまでの経歴を書くことも重要ですが、まず、自分に興味を持ってもらい、そして、これまでの経験、スキル、知識といった詳細について、

読んでもらうこと

が重要です。

採用担当者が、

  • 概要から詳細への流れで全体的にわかりやすく把握
  • アピールポイントエリアで認知・興味・関心を促進
  • 職務経歴カセット内を明確化して理解、検討を促進

といった流れで、読んでもらうのではなく、むしろ、

読ませる

気持ちで職務経歴書を”工夫”すると、書類選考の通過率の高い職務経歴書になると思います。