日本という企業に入社したつもりで今の会社で働いてみる

転職回数の多い私は、自分は日本という企業に入社したということにしています。
例えばなのですが、会社内の隣の部署や、他のグループ会社の仕事や待遇に興味があって、そちらに異動したいと思ったら、その部署やグループ会社のことを色々調べると思います。

どんなスキルが必要だったり、有用視されているのか?
どんな経歴だと、ポジションが上で転籍できるのか?
どんな性格の人が好まれているのか?
現在、どんなプロジェクトに力を入れているのか?

等々

知り合いや、友人がいたら聞いてみたりもしますね。
そして、今自分がいる部署や会社でどんな経験を積んでいけば、次に目指す場所=日本という企業の中の、行きたい部署やグループ会社への転籍の道が開けるのかを考えると思います。

必要な事がわかったら、後は普段から実践あるのみ。

例えば、異動したい先では、人材やお金の投資判断についての知識や経験が必要だったとします。自分にそういった知識が全然無かったとしたら、まず投資についての基礎的な本を読んでみたりします。ウォーレン・バフェットなんか良いと思います。次に、自分の部署の仕事でそういった投資判断が必要なタイミングで提案を作成してみます。

仲の良い上長や同僚に提案内容を相談してみても良いと思います。そうやってきっかけを作ることで、実際の会議で提案するチャンスを作り出します。始めは自分という点から、親しい関係で線を繋げて、最後に線を繋げた面、同じ志を持った集まりへと発展させ、会議でのプロジェクト提案に展開するイメージです。

仕入や商品企画の部署に異動したいと思ったら、やはり同じように、商品のマーケティングについて勉強を始めて、提案へと結びつけていきます。

転職活動も同じだと思います。
今よりレベルが上の仕事、役職、給与を目指したいなら、そのレイヤーで活躍できるだけの経験、知識、スキルが必要になってきます。
それが無い状態で運良く転職したとしても、よほど自力の強さが無い限り、上手くいかず、周りに迷惑をかけることになります。

転職で給与アップや役職アップの小手先のテクニックが多く語られていますが、人事や面接官となっている社員もバカではありません。
優秀な仕事の仲間を探すために必死です。

まず、現状で、自分が次に行きたい(活きたい)場所で必要な事を研究して、自分に必要な事を、足りない事をチェックして、それを身につける、補っていくことが、転職成功の近道になります。

次の新天地(転職先)に向かう航海のための船を作るつもりで、現在の会社で経験、知識、スキルのアップを行っていきましょう。